【プロが解説】中古ランクルのリスクと選び方
ランクルを中古で買おうと考えていませんか？
■ 新車は高すぎるけど、せっかくなら憧れのランクルに乗りたい
■ 中古車って走行距離や故障リスクが怖い
■ どこで買えば安全なのか、判断基準が分からない
こうした不安を抱えたまま購入すると、見た目はきれいでも中身がボロボロなハズレ車をつかんでしまう危険性があります。
この記事では、プロの視点で「失敗しない中古ランクル選びの極意」「購入前に必ず見るべきポイント」「購入先の選びかた」をわかりやすく解説します。
結論、情報さえあれば中古ランクルは最高の買い物になります。
そのためにも、購入前に知っておくべきことを、しっかり押さえておきましょう。
中古ランクルを選ぶ前に認識したい基礎知識
新車より中古車を選ぶメリットは？
ランクルは新車価格が高く、納期も1年〜3年以上もしくはオーダーさえ入れられません。
そのため、多くの人が「手頃に手に入る中古車」に目を向けます。
■ 納期を待たずにすぐ乗れる
■ 新車価格よりも大幅に安く手に入る車両もある
■ すでにカスタムされた車両を選べることもある
■ 程度の良い車なら高いリセールも期待できる
ただし、「安いから」といって安易に中古ランクルを選ぶと後悔することがたたあります。
中古車ならではのリスクと、見極めポイントを理解することが大切です。
中古ランクルが人気の理由と注意点
- ランクルの中古車は、国内外で常に高い需要がある
- 特に「70系」「100系」「200系」は熱狂的なファンがおおい
- 市場（国内外問わず）が安定している
- 相場よりも高値で売られていることがある
- 粗悪な個体が混ざっている（修復歴・過走行）
- メンテナンスコストが高くつく場合がある
- カスタムや輸出仕様で整備履歴が曖昧な車もある
購入時のチェックポイントをしっかりおさえることが重要！
失敗しない！中古ランクル購入時のチェックポイント
年式と走行距離の目安は？
ランクルは耐久性に優れていますが、それでも経年劣化はさけられません。
年式と走行距離のバランスを見て選ぶのがきほんです。
■ 5年落ち・5万km以下：極上車レベル。価格は高めだが安心感あり
■ 10年落ち・10万km前後：整備状況によっては「当たり」もおおい
■ 15年以上・15万km超：故障リスクが高まり、初心者にはふむき
走行距離だけで判断せず、整備記録簿を確認して判断しよう！
必ず確認すべき修復歴と整備記録簿
ランクルの、中古車選びで見落としてはいけないのが「修復歴」と「整備記録簿」です。
- 事故による骨格修正歴がある車「アッパーサポート付近」
- ラダーフレームを修理している車
- ボンネットをあけ、フェンダーの取り付けネジの塗装ハゲや、シーリングのヒビ割れがないか
- バンパーやヘッドライト取り付け部の欠損がないか
- 整備記録簿内の定期点検やオイル交換履歴が記録されているか
特に記録簿がしっかり残っている車は、大事にのられていた証拠です。
購入前にかならずチェックし、不明点は販売店に確認しましょう。
内装・外装・足回りで見るべきポイント
外装がきれいでも、内部に問題をかかえている場合があります。
以下のポイントは現車確認時にかならず見るべき場所です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| フレームのサビやエンジンオイルのにじみ | 特に雪国・海沿い使用車は塩害要注意 |
| 下回りの防錆処理の有無 | 錆が進行すると高額修理になる |
| 足回りの、ブッシュ類やシャフトブーツ | ハンドルのガタツキや、切れなどないか確認 |
| タイヤの溝と製造年 | 劣化やヒビ割れなどしていないか |
| シートやハンドルの擦れ具合 | 実際の使用感が分かる |
| エアコンや電装系の作動チェック | エアコンの風の匂い |
| フロアマットをはがし雨染みがないか | 水没車 |
| ドア裏のシーリングを反対側のドアとの違いがないか | 事故の可能性 |
外観のみためのきれいさに惑わされず、細部や裏側を確認することが重要。プロはこのあたりをじっくりみるよ。
中古で買って後悔しやすいランクルの特徴
安すぎる個体に潜む落とし穴
中古車サイトを見ていると「え？この価格でランクルが？」というような安さの車両があります。
しかし、その多くには理由があります。
■ 修復歴あり
■ 過走行
■ 車検切れ
■ 整備履歴が不明
カスタム車は避けるべき？メリットとデメリット
すでにカスタムされたランクルは見た目がカッコよく魅力的です。
しかし、購入時には以下のような点に注意が必要です。
- カスタム費用が不要
- 自分好みの仕様が見つかる可能性あり
- 元に戻せない改造（車検非対応）の可能性がある
- パーツ交換時に費用がかさむことがある
- メンテナンスに手間がかかる場合もある
- 運転しづらい
初心者はできるだけノーマルに近い車両を選んだ方が無難です。（タイヤホイール等のカスタム車はOK）
必要に応じて自分でカスタムする方が自身の個性がでて飽きにくいです。
故障リスクが高いモデルとは
ランクルはモデルによって「弱点」と言われる部分が異なります。
- 【100系】トランスファーやエアサスのトラブル報告
- 【200系前期】電装系の不具合が出やすい年式あり
- 【70系（再販）】足回りのブッシュ劣化がある
年式や走行距離だけでなく、モデルごとの特性も理解したうえで選びましょう。
どこで買うのが安心？販売店・ネット・個人売買を比較
中古車販売店を選ぶときの注意点
安心して購入できる販売店を選ぶには、以下のポイントをチェックしましょう。
- 車両状態を詳細に説明してくれる
- 第三者機関の鑑定がある
- 保証やアフターサービスが充実している
- 修復歴や整備履歴をきちんと公開している
ネット購入のメリットとデメリット
最近はネット上で中古車をえらび、契約・納車まで完結できるサービスもふえています。
- 探せる台数が圧倒的におおい
- 価格比較がしやすい
- 地方でも好条件の車両をみつけやすい
- 現車確認できないまま契約するふあん
- 納車後に不具合が見つかるケースも
- 遠方の販売店だと保証対応に時間がかかる
ネットで購入する場合は、「返品保証」や「無償点検」などの条件がある業者をえらぶと安心です。
個人売買はおすすめできる？プロの見解
個人売買は中間マージンがないため価格が安くなる傾向があります。
しかし、トラブルのリスクが大きいため、初心者にはおすすめしません。
- 名義変更や車庫証明などの手続きがふくざつ
- 現状販売が基本のため、故障していても自己責任
- 保証が一切つかない（年式によりメーカー保証あり）
中古ランクル選びで後悔しないための3つの戦略
予算とライフスタイルに合ったモデル選び
「ランクル＝大型SUV」ですが、実はモデルによってサイズ感や用途が異なります。
■ 街乗り中心なら「プラド」も視野にいれる
■ ロングドライブ派なら「200系や300系」がおすすめ
■ オフロードや趣味目的なら「70系」や旧型モデルも魅力
リセールを見据えたグレード・カラーの選び方
ランクルはリセールバリューが高い車ですが、グレードや色によって差がでます。
200系ならZX、AXGセレクションなど上位グレード
パールホワイトやブラック系（リセールが安定）
数年後に手放すことを想定して、市場で人気のある仕様を選ぶのがかしこい選択です。
購入後の維持費も見越して判断しよう
ランクルは車両価格だけでなく、維持費もたかめです。
■ 自動車税・重量税
■ 燃費（ガソリン車でリッター6〜8km程度）
■ タイヤやオイル交換費用
■ 駐車場の確保（サイズに注意）
予算内で買えても、維持できなければ意味がありません。
購入前に「購入後にかかるお金」も必ず計算しておきましょう。
まとめ
中古のランクルを買うときに重要なのは、「価格」ではなく「状態と信頼性」です。
安さだけで飛びつくと、あとで高額修理や後悔が待っている可能性があります。
だからこそ、整備記録・走行距離・修復歴・販売店の信頼性など、購入前にチェックすべきポイントをしっかりおさえることが大切です。
もし「何から調べていいかわからない」という場合は、信頼できる専門業者や一括見積もりサイトでプロの意見をきくのも一つの方法です。
後悔しない中古ランクル選びのために、今日からでも情報収集と比較をはじめてみましょう。
時間をかけた分だけ、あなたにぴったりの1台に出会えるはずです。
新型モデルの最新情報から、中古車の選び方、メンテナンスのポイント、カスタムの楽しみ方まで、初心者にもわかりやすく丁寧に解説。
長年の実務経験を活かし、現場目線で信頼性の高い情報をお届けします。
ランクルに興味のある方や購入を検討中の方、すでにオーナーの方にも役立つ情報を幅広く提供しています。